Scenario株式会社の代表取締役社長 横山俊さんにお話を伺いました。
Scenario株式会社では、理想の転職先を見つける転職サービス「Liferary」を展開されています。
今回のインタビューでは、現在の事業を展開するきっかけとなった幼少期のエピソード、転職サービス「Liferary」にかける思いについてお話いただきました。
Scenario株式会社
代表取締役社長 横山俊さん
1994年生まれ。早稲田大学商学部出身。
アクセンチュア株式会社に入社後、戦略コンサルタントとして、事業の立案・戦略策定に従事した。
2021年1月に設立したScenario株式会社で代表取締役社長に就任。
理想のロールモデルに出会い自分らしいキャリアを築く
私は2021年1月にScenarioを立ち上げ、転職サービスLiferaryを展開しています。Liferaryは、自分自身の「これからのキャリア」に向けた想いを書くことで、理想のキャリアを歩む「ロールモデル」と出会いながら、理想の転職先を見つけるサービスです。
若者を中心に、給与や肩書きといった条件だけでなく、「自分はこれからどんなやりがい/成長を目指していきたいのか」という想いからキャリアを選択する方が増えています。キャリアに本気で向き合う方々がLiferaryを通して、最適な道を選べるような社会になってほしいと願っています。
今も心に残る、苦しみながら働く父の姿
私の両親は若くして姉弟を授かり、父はその家族を養うため、必死で働いていました。当然、その分大きなストレスを抱えていたのか、それがときには家族をも巻き込んでいるように感じることもありました。父はもちろん、家族も苦しい思いをしていたように思います。
その姿は強く心に残り、中学生の頃には「父は今、幸せなのだろうか」と考えることもありました。同時に、「自分は、一度きりの人生を終える時、心から幸せだったといえる人生を歩みたい」と思ったことを覚えています。その思いは、弊社のビジョン「一生に一度の人生を、最高のシナリオに。」にも通じています。
人生の幸福度を最大化させる仕組みを作りたい!
高校時代に出会った恩師から「誰かを救いたいなら、武器を身につけなさい」と教わった私は、漠然と興味があった経営を学ぶために、商学部へ進みました。そこで出会った経営学は、自分でも思っていたよりもおもしろいもので、「自分はいつか、経営の力を武器にして、多くのヒトの人生に貢献したい」と思わせてくれました。そのための力を養うために、大学卒業後は外資系総合コンサルティング会社に入社。「5年後に起業する」という目標のもと、日々の業務に励んでいました。
入社して3年が経ち、起業に向けて考えを巡らせていた頃、身近なヒトが適応障害で休職したり、同僚やクライアントが仕事に疲弊する姿を目の当たりにしました。その姿は、かつての父と重なり、「自分が思っていたよりも、多くのヒトが仕事と人生のあり方に悩んでいたのだ」と理解したと同時に、「この原体験がある自分だからこそ、この領域でやるべきなのではないか」と強く思い、Scenarioを創設し、Liferaryを立ち上げました。
キャリアに悩む人々が、正しい一歩を踏み出せるように
現在の転職業界は、漠然とキャリアの方向性を思い浮かべている方に、突然各社の求人情報やスカウトが届くような違和感があると思っています。転職サイトで会社を探しても、なかなか自分に合う会社がどれなのかわからない、多数のスカウトが届くものの、テンプレート化された内容に違和感を覚えて、結局転職活動を先延ばしにしてしまう、といった経験をしたことがある方は、多いのではないでしょうか。
キャリアに関する意識が高まり、市場価値や成長、やりがいといった観点から会社を選ぶ方が増えている一方、なかなか最適なキャリアと企業を見つけることができないと悩む方を大勢見てきました。そこで、Liferaryでは、自身のキャリアに悩む人々が正しい一歩を踏み出せるサポートがしたいと考えました。
自分だけの「N=1」の出会いで、理想の人生を歩んでほしい
Liferaryの魅力は、自分に近い経験を持ちながら、理想のキャリアを歩んでいるロールモデルとの「N=1」の出会いがあることです。求人やスカウト、匿名の口コミだけでは、自分が本当に求めるものであるかを判断できません。それに対して、ロールモデルから直接聞く話は「まさに自分自身に照らし合わせて、受け取ることのできる情報」です。
今後は転職サポートの領域に限らず、幼少期のキャリア教育から後期高齢者の人生選択など、幅広い側面から人生をサポートする事業を展開したいと考えています。
「自分」という人間は世界にたった一人であり、その命もまた一度きりです。弊社のビジョンでもある「一生に一度の人生を、最高のシナリオに。」には、その命を終えるときに「自分に生まれて良かった」と心から思える生き方をしてほしい、という想いが込められています。自分にとって本当に良いキャリアとは何か、という問いに真剣に向き合いたい方に、Liferaryが届いたら嬉しいです。