株式会社アイエスエフネットはグローバルなITインフラ事業を展開しつつ、傘下のグループ会社において障がい者の就労支援や生活支援なども行っています。
今回は代表取締役の渡邉 幸義氏に、これまでのキャリアや仕事において大切にしていること、今後の展望などを伺いました。
株式会社アイエスエフネット
代表取締役
渡邉 幸義さん
静岡県沼津市出身。1986年3月、武蔵工業大学(現東京都市大学)機械工学科卒業。
同年4月、日本ディジタルイクイップメント株式会社(現・日本ヒューレット・パッカード合同会社)に入社。その後、株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ代表取締役副社長を経て、2000年1月に株式会社アイエスエフネットを創業。
ネットワークの構築、保守運用、人材派遣事業に取り組んでいる。
プロフェッショナルな「人財」育成と「ダイバーイン雇用」を推進
株式会社アイエスエフネットは、創業20年以上にわたる実績やノウハウ、最新の知識・技術を取り込む教育と、リカレント体制を柱にしたエンジニアの育成・派遣をしています。主な業務内容は、クライアント企業様のITシステムに関する課題解決に向けて、情報通信システムの設計、構築、運用・保守及びコンサルタント業務を行うITインフラ事業です。企業のITリテラシーの強化を支援して、DX推進をサポートしています。
また、近年はネットワーク、クラウド、セキュリティの分野に力を入れており、各分野に長けたプロフェッショナルな「人財」育成とサービスの強化に努めてきました。グループ会社の株式会社アイエスエフネットジョイでは障がい者雇用にも取り組んでおり、“ダイバーシティ”と“インクルージョン”を包括した「ダイバーイン雇用」を推進しております。
グローバル展開につながるビジネスモデルを確立
ITインフラ企業として創業した当社では、当初ネットワーク事業やサーバーの設計・構築、運用・保守などをメイン事業としておりました。
しかし、近年ではリモートワークの普及など社会的な需要を鑑みて、ネットワーク事業に加えてセキュリティ・クラウドサービスを事業の柱とした人財の育成やサービスの多様化を図っております。
それが功を奏してグローバル展開にもつながるほどのビジネスモデルを確立できたことは、私のキャリアの中で最も誇りに思う成果と言えるでしょう。
課題解決を実現するために「未来ノート」を作成
私は自分が思い描くキャリアを実現するために、「未来ノート」というものを毎日必ず書くようにしています。「未来ノート」にまず10年先の抽象的な目標を書いて、その目標を5年、1年、1ヵ月と細分化していくのです。さらに、細分化した目標を達成するために解決すべき課題は何なのかを書き出して、1つ1つ解決策を考えています。
私が作成している数多くのノートには、膨大な式が書かれています。現在会社が提供するソリューションや社会のニーズなど、さまざまな要素を化学式のように組み合わせることで、さまざまな課題に対する解決法を導き出しているのです。この「化学式」が、弊社の成長に結びついていると確信しています。
若い世代がこれからの時代を生き抜くために必要なのは「高い人間力」
仕事で成功を収めて活躍している方には、共通する特徴があると私は感じています。それは「高い人間力」です。優れた人間力は、一朝一夕で身につくものではありません。日々相手のことを思いやり、自身の言動を振り返りながら改善していくことが必要になります。「高い人間力」は、これからの時代を生き抜くために必要なスキルであると言えるでしょう。
ですから、これからビジネスで成功したいと考えていらっしゃる若い皆さんは、「自分の人間力をどのように高めるか」を考えるべきです。そのためには、まず自分自身の強みを理解した上でそれをアピールして、自分を認めてくれるところで活躍すべきです。自身にあった環境に身を置くことで、より効果的な成長につながっていくのではないかと思います。
また、これからは新しいものを生み出す力と課題解決能力をぜひ身につけてください。私のように「未来ノート」を駆使して、解決法を見つけるのも1つの手段でしょう。課題や悩みに対して、自力で解決できるような力を身につけていってほしいと思います。
一人一人が自身の働き方を選択できるような未来を実現したい
私が経営を行う上で最も大切にしていることは、社員と哲学や理念を共有することです。当社には「ISC(ISF NET Standard Concept)」というものがあり、最も重要な考え方として社員に共有されています。ISCとは「本人が正当だと思っても、一緒に働く社員の大多数に不当と言われた行為は改めること」を徹底し、人間関係によるストレスを感じることのない会社を目指す考え方です。この考え方をベースに人間性を重視した採用を行うことで、同じ価値観を持った社員と、同じ方向を向いて成長していきたいと考えています。
当社では、今後も社員がやりがいを感じながら、自分自身の価値を認めて成長できる環境と挑戦できる機会を提供していきたいと考えています。IT業界が使用するプロトコルは、全世界共通のものです。そのため、IT業界は世界中にビジネスを広げることが可能です。当社では、これからグローバル展開を積極的に行って、国と国、そして人と人をつなげる架け橋になりたいと考えています。
さまざまな環境で経験を積んだ優秀な人財を育成していくことで、会社としての成長も期待できます。将来的には、エンジニア一人一人が自身の働き方を選択できるような未来を実現していきたいですね。