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フリーランスが制作会社と代理店の下請け仕事を断る理由

この記事は「フリーランス Advent Calendar 2016」の記事です。

まずはじめに、この記事をご覧いただきありがとうございます!

大阪の枚方市でフリーランスのWEBデザイナーとして活動しております、ストレンジブレイン株式会社の岡田大誠と申します。

普段は、パートナー契約を結んでいる企業様のWEBサイトの制作や保守を中心にお仕事をさせていただきております。

2015年の4月より独立しました。

WEB業界歴は独立する前は3年程度、デザインについては完全に我流で、WEB業界に入ったきっかけは職業訓練でWEBデザイナーコースに通ったことです。

という感じで、経験的にはそこまで豊富ではありません。WEB業界の正社員歴もたったの3ヶ月しかありません。

そんな僕の今回の記事「フリーランスとして、僕が制作会社と代理店の下請け仕事を断りまくる理由」について、僕の主観が多く入っていますが書かせていただきます。

現在のお仕事状況について

現在お仕事状況について、記事タイトルにも書いているとおり、基本的に僕とパートナー契約を結んでいる企業様や、このWEBサイトやご紹介で知り合ったお客様とお仕事をさせていただいております。

ほとんど直案件

広告代理店や制作会社からも、お問い合わせいただくのですが、すべてお断りしております。

ありがたいことに、ほぼ毎月新しいお仕事をいただき「仕事がない!」と困ったことはありません。

「そろそろ営業しないといけないかなー?」

と思ったタイミングでちょうど、お仕事のご相談がきますw

ですので、間に誰も介さずに直接お客様とお仕事をさせていただいております。
どこかの会社を仲介したり、二次受けや三次受けの仕事は滅多にすることはありません。

かなりの殿様商売をさせていただいておりますw

どうやってお仕事を取っているか?

先程も少し触れた内容なのですが、誰かからの紹介や、このWEBサイトからのお問い合わせからお仕事をいただくことがほとんどです。

割合的にはちょうど半々ぐらいのイメージですね。営業らしい営業は一度もしたことがありません。

お仕事の割合

でも勉強のため、近々リスティング広告やfacebook広告でも打ち出してみようかなーとは思っています。

先程営業をしたことがないと書きましたが、もちろん無策でいるわけではありません。
自身のブランディング・USP(独自の強み)をかなり大事にしております。

具体的にどういう事かというと、

「自身の強みは何か?他のWEB制作会社とどう違うのか?」

ということです。割りとよく言われていることですよねw

僕の場合は、業界歴3年でデザインについても我流です。スキルは決して高いとはいえません。
自分のスキルは中の上ぐらいかなと思っており、僕よりすごい人はいくらでもいると思います。

ベテランの人たちをライバルに真正面から無策で挑んでも勝ち目はありません。

ですので「地域に根づいたWEB屋さん」という地域密着のブランディング目指すことにしました。
僕の住んでいる、枚方市ではWEB制作会社はほとんどなくて、ライバルがいないブルーオーシャンだったからです。

具体的には

  • 「ホームページ 枚方」で検索一位
  • ローカルメディア「枚方つーしん」とパートナー契約
  • 枚方市のボランティア団体に協力(現在は抜けました)

などです。
他にも、お会いする人にとにかく枚方市地域密着のWEB屋さんですなど、できるだけ色んな人に言うなどしました。

その結果、だんだん多くのお客様より声をかけてもらえるようになり、現在の状況に至ります。

「たったそんなことで!?」
と思わっるかもしれませんが、「そんなこと」がとても重要なんだと思います。

このあたりの話は書き出すとキリがなくて、セミナーできるぐらいの内容になってしまうのでこれぐらいで収めておきますw

どうして代理店や制作会社を断るのか?

これにはいくつか理由がありますので順番に説明させていただきます。

スキルの高さが延々と求められるから

先程も書きましたが、代理店や制作会社からのフリーランスの評価基準は、地域密着ブランディングとか関係ありません。
スキルの高さやスピード、レスポンスの速さでしょう。

最新の技術とトレンドを延々と追い続けて、新しいことを必死で覚えてそれでやっと仕事が行える厳しさを感じたため、僕は他の方と同じように下請けを行ったらフリーランスとしてやっていけないでしょう。
もちろん新しいことを勉強するのは僕も好きですが、この先ずーっとそれを続けるとなるといつまでも楽にならないなと思いました。

地域のお客様とやりとりさせていますが、どのお客様に聞いてもすごいスキルとか最新のWEB製作技術は一切求められていませんし、評価の対象にはなりません。
わかりやすい説明や、すぐ打ち合わせに来てくれるなど、そちらのほうがお客様にとって価値があるのです。

お客様と交渉する余地がない作業者だから

これも制作会社や代理店のお仕事あるあるで、クリエイターならみんな経験していると思うのですが、最初から無茶苦茶な理不尽なスケジュールだったり、突然の仕様変更や大量の追加事項、その上スケジュールの見直しもない場合があります。

制作会社や代理店相手だと、お客様に直接交渉できないので、やれといわれたらやるしかない場合が多いです。

しかし、直接のお客様相手なら、このようなことがあっても、ほとんど交渉に応じてくれます。

「そりゃあ、急に内容追加したら納期伸びるのは仕方ないね。お金ももちろん追加で出すよ。」

と理解してくれるお客様が僕のお客様には多いです。
本当に僕はお客様には恵まれているなあと改めて感謝しております。

全員が損をする仕組みだと思っている

これも僕の考えですが、制作会社の仕事を僕みたいなフリーランスが行う二次請けや三次請けは誰にもメリットがないと考えています。

理由は単純ですが発注元のお客さんは二次請けの分、余計なコストを支払う、制作会社はフリーランスに払う報酬や余計なディレクションコストがかかる、フリーランスは、制作会社に中抜されているために、報酬が少ない。
全員が損をしてしまう仕事の仕組みだと思います。

もちろん、制作会社を仲介したほうが優秀な仕事の進め方やディレクションを行ってくれる場合もあるかもしれませんが、僕の経験では間に制作会社やディレクターが入って円滑になったことはありませんでした。

むしろ余計に仕事をややこしくするだけの、伝言係みたいな人が多い印象です。
※もちろん全員ひとまとめではありません。仕事のできる優秀なディレクターさんもいます。

それより前の工程も一緒に考えたい

ただ単にWEBサイトを制作するだけでなく
「どうしてこういうコンテンツを入れるのか?」
「どうしてこういうデザインをするのか?」
を制作するときに考えるようにしています。

制作会社や代理店の下請けでは、そこを考えること少なく、ただ単純に与えられた仕事を行うケースが多く、それよりも前段階の工程も一緒に考えたいと僕は思っており、これではただの作業員だなと考えています。

長期的に見て次につながらない

制作会社や代理店のお仕事を一生懸命こなしていって、その先になにがあるのでしょうか?

収入は増えるのでしょうか?時間にゆとりはできるのでしょうか?新しいお客さんが増えるのでしょうか?おもしろいコラボレーションや事業を行うことはできるのでしょうか?

こんなことを考えているうちに、ただ制作会社や代理店の仕事をこなすだけでは永遠にお仕事が広がらないと思いました。(個人の場合です・・・。)

どれだけがんばっても、せいぜい他の手が足りない制作会社や代理店を紹介されるだけでしょう。

新しい直接のお客さんや、おもしろいコラボレーションや発想はうまれないと思っております。

WEBサイトという存在がどんどん遠くなっている

これは、しばらく地域密着のWEB屋さんとして活動してきて実感しているのですが、WEBサイトはどんどん一般の人から遠い存在になっていると感じています。

一般の人が「WEBサイトを作りたい」とか考えても、どこに頼んだらいいのか窓口がないからです。

検索すればいくらでも出てきますが、一般の人は「検索する」という発想自体あまり行き着かないケースが多いです。

印刷屋さんなどは、街の印刷屋さんなどありますが、WEBサイトにおいてはそのような店舗を僕は知りません。

WEBサイトを制作している僕達WEBデザイナーはじめ制作者は、基本最新のスキル・技術を追うことやコードをきれいにすることなどを追いかけることばかりに集中しがちですが、

「そういう新しい技術やクオリティはそこまで求めていないから、ただ自分たちに真剣に向き合ってほしい」

というお客さんの声に耳を傾けるべきかなーと思います。(本当にこれよく聞きます)

WEBサイトというものは、一般の人から身近な用でどんどん遠くなっているのだと思います。

まとめ

以上が「フリーランスとして、僕が制作会社と代理店の下請け仕事を断りまくる理由」になります。

こんなスタンスでフリーランス活動をしていますが、順調にお仕事させていただいております。

年収も今年1年で予定よりもアップいたしました。

細かいブラッシュアップはもちろん行うのですが、常に考えることを忘れずに、しばらくはこのスタンスを続けて行こうと思います。

さて、あとは質問に回答します。

1.フリーランスで大事だと思うことは?

自己管理とブランディング、USPでしょうか。
特に自己管理は僕自身まだまだ甘いのでしっかり自己管理したいと思います。

体調管理には特に要注意ですね・・・。

2.将来どうしたいですか?

とりあえず僕はもっと稼ぎたいです。僕の目標として

「28歳から未経験でWEB業界に入ってもフリーランスとして成功できることを証明する」

というもんがあります。

じゃあ「フリーランスとして成功」とはなんだろうと考え、一番わかり易いのは、やはりお金であると考えます。

ですので、フリーランスとして成功したと言えるように、まずは年収1,000万円を目標にしています。

3.これからフリーランスを目指す人に一言

しょーもない会社で消耗しているぐらいなら、努力して頭使って勉強して、お客さん集めてフリーランスやりましょう!
僕個人は、性に合っているので
「フリーランス最高!」
と思っていますので、ぜひこっちの世界に来てください。

でも、当然フリーランスが合わない人もいるでしょうから、まずはしっかりと自分を分析しましょう。

これから本気でフリーランスを目指したいと考えている人へは、
「不安定」だの「やめとけ」だの「お前には無理」だの、死ぬほど言われるでしょう。
僕も言われました。

一切聞く耳を持たなくてOKです

だいたいそういうこと言う人は「言ってるだけ」です。

その人の忠告を鵜呑みにして、そのとおりに行動して後で公開しても、その人はなんの責任も賠償もとってくれません。

もしくは、やったことのないひとが評論家きどりで言っているだけです。

その人の人柄をよく見極めて、基本的には全部無視して自分の信じた道を真っ直ぐ進んでいきましょう。