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WordCamp Osaka 2018の登壇セッションで伝えたかったこと

6月2日開催された、WordCamp Osaka 2018に参加してきました。

今回僕はスピーカー側として登壇しました。

「コワーキングスペースのWebサイトを 有料テーマでリニューアルした理由と、改めて感じたWordPressの ごっつええところ」という長いセッション名で、いつも利用してるコワーキングスペースひらばのサイトを100& GPLのテーマSnow Monkeyでリニューアルしたときの話をしました。

当日はたくさんの方に僕のセッションを聞いていただいたのですが、今回の記事では改めて僕が当日伝えたかったことを書きたいと思います。

この記事では自分の話がほとんどになりますのでご了承ください汗

当日使用したスライドはこちらです。

WordCamp Osaka 2018登壇に対する意気込み

当日も冒頭でお話したのですがWordCamp Osakaは今回2回目の開催となり、前回の開催の2012年のときは僕がまだ職業訓練のWEBデザイナーコースで未経験から勉強している最中でした。

2012年当時にブログを書いていましたので、その当時の様子はこちらから笑

その当時は、初めてWordPressという単語を聞いて大規模な勉強会があるんだなーという感じで参加しておりました。

PhotoshopもHTMLもはじめて数ヶ月、WordPressもとりあえず簡単インストールでサーバーにインストールした程度のレベルでしたが、1日中非常に勉強になる話を聞くことができて、こういう場で話せる人たちはすごいなーと思っていました。

このときのWordCamp Osaka 2012が、本気でWordPressを触ってみるきっかけになりました。

それから6年後の2018年、今回は登壇する側で参加することになりました。

どんな話をしようか考えていましたが、自分にしか話せない等身大のリアルな話をさせてもらおうと思いました。

最新のWordPressの動向やテクニック面にはそこまで僕が詳しくないのと、他に素晴らしい知見をもった登壇者さんが話してくれるので、僕のセッションでは初心者さん向けに完全に舵を切ったテーマにしました。

特に気をつけたポイントが「6年前の初心者の自分が今回のセッションを見て、興味を持てる内容か」ということです。

業界歴も6年ほどになり、Wizcoという有料コミュニティを主催していて、最近特に人を育てるということを大事にしています。

特に若い人や、Web業界に飛び込んだばかりの人に対して自分が後押しできることはないか?役立てることはないか?と考えています。

具体的に今回のセッションで気をつけた点は以下のポイントです。

  • 初心者でもわかる内容であるか
  • 具体的にWordPressをどのように活用するかイメージできること
  • WordPressの特徴やすごいところを理解できる
  • 便利なプラグインの存在を知れる
  • もっとWordPressについて知りたい!と思えるようになる
  • ユーモアを交えることで、聞くハードルを下げる

今回の僕のセッションで、少しでもこれからの人の後押しができれば幸いです。

コワーキングスペースのWebサイトを 有料テーマでリニューアルした理由と、改めて感じたWordPressの ごっつええところ

今回のセッションテーマについて解説します。

僕がいつも利用して個室に事務所を構えている枚方のコワーキングスペースひらばのリニューアルの事例についての内容です。

ひらばと僕との関係は僕が利用者であり、Webサイトを管理しているという奇妙な関係になります。

もともと、ひらばのサイトはコワーキングスペースのオープン時に僕が制作したものでした。

・・・が、当時の僕の制作能力は決して高いとは言えず、かなりカオスなオリジナルテーマを作って運用しておりました。

その結果、現状のひらばの運用やブランディングを合わなくなってきたのと、より一層情報発信力を強めるためにリニューアルを再度相談いただきました。

このときに予算の問題を始め、いろいろな課題があったため既存テーマを使ってのリニューアルを検討しておりました。

そのときにちょうど100%GPLのテーマSnowMonkeyを発見したので、そのリニューアルの経緯と活用方法・便利な定番プラグインや改めて実感しているWordPressの良いところを、今回のWordCampでお話しようと思いました。

ひらばとひらつーの紹介

まず最初に、コワーキングスペースひらばの紹介です。

ひらばとは、ローカルメディアサイト枚方つーしんが運営する枚方のコワーキングスペースです。

コワーキングスペースの空気感としては、ピリピリした空気でビジネス感満載!という感じではなく、アットホームな、ゆる〜い空間であることが特徴です。

淀川沿いの絶好のロケーションで見晴らしがとてもいいというところもポイントです。

枚方つーしんについては、近年全国でたくさんのローカルメディアサイトが出てきていますが、その先駆けとなったローカルメディアです。

枚方市のローカルネタをもとに、地元の人にしかわからないようなマニアックな情報などいろいろな記事が日々投稿されています。

月間PVは約300万PV。月間ユーザー数は約40万。

枚方市の人口が約40万ですので、単純計算で考えると枚方市の市民全員が、枚方つーしんを見ている計算になります。

枚方つーしんとは僕個人としても独立初期からお互いにお仕事をしているパートナー企業でもあります。

Webサイトリニューアルの問題について

とにかく予算がないということ。

これが最大の問題点でした。
コワーキングスペースというビジネスモデルの性質上、どうしても予算は出しにくいため仕方がないのですが、かといって自分のスキルの安売りもするわけにはいかないという難しい状況でした。

既存テーマの利用を検討していたのですが有料・無料問わず、用件にあったものがあれば有料テーマでもお金を出して利用しようと考えておりました。

しかし、無料テーマではなかなか希望の用件を満たすものがなく、有料テーマはほとんどがスプリットライセンスのテーマばかりでした。

スプリットライセンスのテーマでも通常の案件であれば良いかもしれませんが、コワーキングスペースのWebサイトが100%GPLライセンスのテーマでなくスプリットライセンスのテーマを使っているというのは、いろんな人が集まる場所のWebサイトとしてふさわしくないのではないかと思いました。

そのため、100%GPLのテーマを探しているときにちょうど見つかったのがSnow Monkeyでした。

SnowMonkeyに決めた理由

やはり決め手になったのは100%GPLライセンスであるということです。

その他の決めては、ほとんどのカスタマイズが管理画面内で行うことが出来るということ。
有料テーマが無理やりコーポレートサイトのようなレイアウトになっているものが多い中、メディアとして使えるレイアウトだということです。

ひらばは運営元がローカルメディアということもあって、記事の投稿頻度が多くほとんど毎日のように新しい記事が投稿されます。

一般的なコーポレートサイトというよりもメディアとしての性質のほうが強い面もあったので、その点でSnowMonkeyが適切でした。

開発者のキタジマさんについてもHabakiriなどで間違いない実績があり、めっちゃすごい方なので安心して使用できるという安心感もありました。

WordCamp当日は、なんとキタジマさん御本人にもご挨拶させていただけました。
ありがとうございます。写真撮っておけばよかった・・・汗

リニューアルを検討している当時、SnowMonkeyはベータ版で、たしかバージョンが1.0に満たなかったのですが、それでもユーザーが増えることは間違いないだろうという予想もあり、長く使っていく上で調べたときに出てくる情報についてもこの先増えていくんだろうなあという見込みもありました。

サイトリニューアルのポイント

SnowMonkeyを使ってリニューアルをすることになったのですが、正直そんなに難しいことはしておりません。

複雑なカスタマイズはおろか、子テーマすら作っておりません。

ほとんどのカスタマイズや設定をWordPressの管理画面内で行っております。

コスト的にカスタマイズに時間をかけられないという事情もありましたが、SnowMonkeyの完成度自体がすばらしく、サイトの要件的にも現時点では十分事足りたからです。

それよりも重要だったのが、日々の運用への研修でした。
リニューアル自体は目的ではなくて始まりに過ぎません。

運用するのはコワーキングスペースのスタッフが日々運用します。

スタッフにはWebやクリエイティブ系の人がいないため、どうしても最低限の運用の仕方も知らないことが多かったので、研修して習慣を見直してもらうことのほうが重要でした。

例えば、リニューアル前ではライブドアブログですでに作成してあった記事をHTMLをそのままコピペして貼り付けるだけという場合もありました。

ライブドアブログでは見出しの考え方がないため、h2やh3がなく非常に読みづらくなります。

また文章に関係ない、蛍光色をふんだんに使用した余計な装飾が多くてコンテンツ自体を読んでもらうという意識も薄い状態でした。

その他、商標の扱いについても重要さを理解していないためWordPressの表記がWordpressだったりwordpressなどといった間違った表記が散見されるためこちらも随時指摘します。

さらに今回SSLに対応したのですが画像もライブドアブログからそのまま直接引用しているため、SSLの鍵マークが外れてしまうということなど、とにかく日々の運用意識の改善のほうが肝心でした。(ライブドアブログは非SSL)

これは数回研修を行ったり、僕が気がついたときにコツコツ指摘することで改めていただきました。

今話題のページビルダー

投稿ページは問題ないのですが、固定ページについては1カラムでは情報が見づらいためカラムを作るのに今話題のページビルダーをしようしています。

Elementerが最近では話題ですが、個人的にカスタマイズできる情報量が多すぎて自由すぎて使いづらかったりで、ひらばのサイトではPage Builder By SiteOriginを使用しております。

カラムが簡単に作れることと、コワーキングスペースのスタッフでも直感的に編集できること、ビルダー内でウィジェットが使えることなどが気に入っており現在も使用しております。

ライブプレビューでどこを編集したら良いのかも分かりやすいので、個人的にはおすすめのページビルダープラグインになります。

その他にもセッション当日では定番プラグインをいくつか紹介いたしました。

WordPressのごっつええところ

WordPressのいいところといえば、いろいろあるのですがセッションでお話したことは巨人の肩に乗れるということが一番すごいことだとお話しました。

細かいことを言えばコミュニティがあるとか調べたらでてくる情報が多いとかいろいろあるのですが、僕はこれが一番すごいことだと思っています。

巨人の肩に乗るとは、投資系の言葉とかで使われているみたいですが「先人の偉業にもとづいて仕事をすること。またそうすることにより、先人よりも能力が劣る人でも立派な業績をあげられるということ。」という意味です。

僕自身、phpはほぼわからないですしすごいプラグインを開発する能力もありません。

でも、先人たちが築き上げてきた素晴らしいテーマや素晴らしいプラグインによって助けてもらいながら現在に至ります。

言葉でサラッと言うのは簡単なのですが、これは本当にすごいことだと思っていて、いま利用しているテーマやプラグインを僕が全部ゼロから開発していったらとんでもない労力になります。

今回のひらばのリニューアルも難しい条件ではありましたが、巨人たちの積み上げた資産によって無事にリニューアルを終えることができました。

特にSnowMonkeyについては、ちょうど欲しいタイミングでリリースされたのですごく良かったです。それまで100%GPLのテーマって、ほぼありませんでしたので・・・。

そして改めて思ったのが、やはり素晴らしいものにはお金を払う価値があるということ。
SnowMonkeyは購入して大満足していますし、他の人にもオススメしています。

価値あるものにはしっかりお金を払うべきだなあと今回のリニューアルで改めて感じました。

まとめ

はじめてWordCampに登壇する機会をもらったのですが、いろいろ刺激になりました。

この記事では登壇する側として自分のセッションの解説を書きましたが、当日他のどのセッションも興味深いものが多くて、もっと勉強しないといけないなあと思いました。

当日僕のセッションでまだこれからWordPressをさわる段階の方もいらっしゃったので「WordPressよく知らなかったけどすごいんだな!」と思ってもらえればいいなと思います。

とにかく今回のセッションでは初めての方向けに内容を振り切りましたので、今すぐでなくても5年後に大活躍される方のきっかけになっていればこの上ない喜びです。

次の日のコントリビューターデイには残念ながら都合があり参加できなかったのですが、次回は積極的にコントリビューターデイなどに参加して僕も巨人の一部になろうと思います。

ありがとうございました。